후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
そのときがなんとも快かった。
天の美禄とは思えなかったが、天与の痺れ薬であるとは、たしかに思えた。
ついあおってはまた、あおり付けた。
次第に今松は、お酒というもののうえに、言い知れぬ愛情をおぼえてきた。お腫だらけの迷い犬に三度三度めしをやっているうち、覚えてくる愛情に、それは似ていた。
花散らす雨気を含んだ夜風の中、今夜も佐竹の寄席の帰り、ワザと美倉橋の河岸っぷちのおでん屋の屋台で今松は、茶碗一杯に酌がれた黄色い水へ、並々ならぬ愛情をこめて、ジーイと目を落していた。
ネットリと黄色い茶碗池の真ん中あたりでは、薄暗いカンテラの灯がメラメラ花開いて揺れていた。
見つめているうち、フイとそのカンテラの灯は消えて、ポッカリ紫の花が開いた。チュウリップに似た、一輪の西洋花だった。
花は、茶碗いっぱいに大きく開いた。
そうして匂った。
「オ、花が咲いた」
狂おしそうに目を歓びに輝やかせながら今松は、その紫色の花を見つめていた。
みるみる紫は大きくゆるやかに廻り出して、幻燈の花輪車を思わせるその花の影、ゆくりなくもあの切れ長の漆黒の眼差がシットリと濡れて笑っていた。