후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
二
と言いながら、ヒョイと高座の真下へ目をやったとき、
「ア」
ギョッとした、今松は。
一番真ん前の高座とすれすれのところに、最前の鬚むしゃの仁王様が、やっぱり目を半眼に閉じたまま、やっぱり両手をX字形にマントの下の肩のところで組み合わせたまま、なんと座っているではないか。
「…………」
もうそのまんま今松はなんにも言えなくなってしまった。
二
ヘドモドしてしまったのなんのって、まったく、どうすることもできなかったほど、ただ、口ばかりいたずらにモグモグとしていた。
あわててしまった。
まごついてしまった。
いつもはほんの形式だけに口を湿す湯呑のお湯を、いつのまにどう注いだのだろう、湯呑のほうへ口を持っていかなくちゃ間に合わないぐらいダブダブに注いでしまって、こぼしながらググググと一気に呑んだ。
そうして夢中でしゃべり出したは、「垂乳根」でも「金明竹」でも「雑俳」でもなく、イの一番に覚え込んで大雪の晩に七へんしゃべった「波平行安」の小噺だった。
人間、最後の最後いよいよ断末魔に陥ったときは、誰しもが「お母さん」と心の奥でひそかにこう呼び掛けるものであるそうな。