후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
「どっちの芸人さんに傷がついてもいけない。それはお前、およし」
とかなにか、うまい具合に俺の危急を救ってくだすったろうものを。
もうこうハッキリ両方の宿屋へ二人会のことが知れ渡ってしまったあとじゃ、もうしようがない。
明々後日は、どうやら俺が真々館へ乗り込んで、一席ずつやり合うというんじゃないか。
とすると明後日の晩は休みだから、ここのお座敷も今夜ひと晩だ。
別れとなると、今さらのようにこの大広間が、このチャブ台の高座が、お客様たちが、なんとも言えず名残り惜しかった。ヒシヒシとした離愁をおぼえた。
すっかりセンチメンタルになってしまって今松は、前席にうんと笑いの多い「一休禅師」を熱演し、後席にはじめてこの熱海にきた晩にやった思い出深い「小夜衣」の自害をやった。
折が折で自分から泣いてかかっているので、女客のなかには、宿屋の浴衣の袖口で目を拭いているものもあった。
翌晩。
休みを利用して今松は、深く襟巻で顔を隠し、真々館へ出かけていった。
九分以上のお客がギッチリ詰まっていた。
それだけでもまず引け目を感じた。
まともに客席へ座り込み、まともに高座の顔を見上げてやる勇気なんか、とてもなかった。