후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
私しゃそのうち、興行をかこつけて、どうでも飲みに参ろうと思っているよ」
と、さもさも上方の酒の味を恋い返すように舌なめずりしたが、
「まったく上方に比べると、酒だけは江戸は落ちるが、熱海の酒も地酒でよくねえ」
「オ、先生は熱海に」
思わず今松は声を大きくした。
「ウム、しばらくいた」
静かにうなずいたが、なにを思い出したか、若々しい声で笑い出すと、
「私しゃ、熱海じゃ、せっかくの銭儲けをフイにしてしまった一件があるのじゃよ」
「ヘーエ。先生が熱海。似た話があるもんですね。私もせっかくの儲け口をサランパンにしちまって逃げましてね。まあお笑い噺だ。聞いてください」
酔った勢いで今松は、真々館の講釈師一件を、詳しくぶちまけた、最後にソッと先方の宿の廊下へ行って立ち聞きをし、とてもかなわないので逃げ出してきてしまった顛末までを――。
「…………」
ジーッと黙って目を閉じて聞いていた伯水老人は、そのうち小さいくせに無気味な光を宿している目をパチッと開いて乗り出してくると、
「オイちょっと待ったオイ尊公、その真々館の講釈師というのは、なにを隠そうこのわしの……」
「恐れ入りました。