후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
あくる黄昏。鉄の橋のそばの富竹という寄席には、横浜生え抜きの落語家桃太郎と千橘の招き行燈が、冬靄のなかに華やかな灯の色を見せて揺れていた。
わけを言って今松は、その桃太郎の前へ使ってもらった。
が、ふた月目。
十二月の声を聞くと、
「御苦労だったな今松さん。改めてまた今度きておくれよ。なにしろ狭い土地だし、ひとりの人ばかり出ていてもらうと顔が変わらなくなってしまうからねえ」
こう言ってポイと断られてしまった。
しかたがねえ。黙って若僧の自分を、まるふた月快く使っておいてくれたのじゃねえか。
それを考えると、今ここで断られても別に不足は言えなかった。
ただ、目の前に年の暮れを控えているだけが、みすみす困った。
その晩、掘割沿いの寒々と青ペンキで塗りこくられている花咲町の下宿の三階の長四畳の部屋へ帰ってきて今松は、フーッと吐息を洩らした。
ここの下宿にも、お酒代ばかりでもだいぶの額が溜まっている……。
岸ちかく焚火を燃やしている黒々とした達磨船を、鉄格子の窓から眺めながら、もう明日から日が暮れても寄席へ出かけてゆくことのできなくなった自分の上を考えて、寂しくなった。