후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
お菜が無いので困る時には、生姜や日光蕃椒のほかに、ヤタラ味噌や煮染などを買って仲間へ大盤振舞をするものもありました。また大奮発で二両三両と出して毛布の類を買い込んで、寒さを凌ぐような贅沢なものもありました。袷を一枚買い足して重ね着をする者もありました。
酒は固く禁じてありましたけれども、それとても小使に頼めば薬を買うというなだいで、焼酎や直しを買って来てくれます。
その度毎に小使はコンミッションが貰えます。コンミッションが貰える上に更にその代金の頭を刎ねることもできます。このごろ贋金使いというのがこの牢へ入ってから、この小使のうるおいがまた大きくなりました。それですからこのごろの小使は成金で、天下はいよいよ泰平です。
午後の四時から九時までの間に、お役目だけの役人の見廻りがあります。その時は小使と番人とが、
「お見廻りでござりまするぞ」
と先触をして各牢を廻って歩くと、牢内の一同が、
「御苦労さまでござりまする」
と言ってお礼を申し上げるのがきまりになっておりました。
この成金で、そうして天下泰平であった甲府の牢番も、勤めに在る以上、やはり相当の責を尽さねばなりません。