일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠4

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면

아오조라 문고

「君」

能登守が足を留めて障子を外から開いた部屋には、高脚の行燈が明るく光っておりました。

能登守はこの部屋の障子をあける時に、お君の名を呼びましたけれど、お君の声で返事はありませんでした。

お君の返事こそはなかったけれど能登守は、その部屋の中へ隠れるように入って、障子を締めてしまいました。

「お君」

と言って行燈の下に立った能登守は、そこに面を蔽うて泣き伏しているお君の姿を見たのであります。

お君は泣き伏したまま、返事をしないのでありました。先にも返事をしなかったし、今も返事をしないのであります。主人が入って来た時も面を上げてそれを迎えることをさえしないで、かえってその打伏した袖の下から歔欷の声が、ややもすれば高くなるのでありました。

「お前は、また泣いているな」

と言って能登守は眉をひそめて、お君の姿を可憐らしげに見下ろしたまま立っているばかりであります。

「お殿様」

お君は泣きじゃくりながら、やはり泣き伏したままこう言いました。

「どうぞ、あちらへいらしって下さいまし、ここへおいでになってはいけませぬ」

精一杯にこう言って、あとは喚と泣き出すのを堪えるために、ワナワナと肩が揺れるのが見えます。