후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
「どうぞ御免下さりませ」
と言って、やはり泣き伏してしまいました。
「お殿様、わたくしが悪うございました、わたくしが悪いことを申し上げました、わたくしがお暇をいただきたいと申し上げたのは嘘でございます、わたくしはいつまでも……いつまでもお殿様のお傍にいたいのでございます、どうぞ、お殿様、よきようにあそばして下さいませ」
お君は泣きながらこう言いました。こういって能登守の膝の下に全身を埋めるほどにして身を悶えながら、またも泣きました。
この時まで能登守の面に漲っていた憂愁の色が一時に消えました。そうして炎々と燃えさかる情火に煽られて、五体が遽かに熱くなるのでありました。
「よく言うてくれた、お前がその気ならば、拙者はいつまでもお前を放すことはない、お前もまた誰に憚ることもあるまい、今日からは召使のお君でなくて、この能登守の部屋におれ」
「…………」
「そうして、お前は好きな女中を傭うて、その部屋の主となってよいのじゃ、人に使われるお前でなくて、人を使う身分と心得てよいのじゃ」
「…………」
お君には何とも返事ができませんでした。殿様にこう言われたことが嬉しいのならば、もっと先になぜあんなに拗ねるようなことをして見せたのだ。