후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
君もまた、駒井甚三郎が能登守といってこの甲府の城にいるということは気がつかなかったろう。しかも知らずしてその屋敷まで逃げて来たことが、いよいよ奇遇じゃ。ともかくもこっちへ来給え」
この打って変った砕け様は、南条を驚かしたより多く五十嵐を驚かしてしまいました。呆気に取られていた五十嵐を無雑作に拉して、能登守が招くがままに、南条は旧友に会うような態度でその方へと進んで行きました。外はやっぱり靄で巻かれているのに、ここでも煙に巻かれるような出来事が起りました。
南条、五十嵐の二人は、宇津木兵馬をも携えて、能登守に導かれてこの廊下を渡って行ってしまった時分に、廊下の縁から黒い者が一つ、ひょっこりと現われました。
縁の下の役廻りは斧九太夫以来、たいてい相場がきまっているのであります。これは手拭で頬被りをしていましたけれど、その挙動によってもわかる通り、さいぜんからこの辺に忍んで、何か様子を探っていたものらしくあります。廊下の下から本邸の方を見上げて、なおキョロキョロしている面を見れば、それは役割の市五郎の手先をつとめている金助という折助でありました。
金助は廊下の縁の下から顔を出したけれども、また暗の中へ消えて姿が見えなくなりました。