후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
捉まえどころのないことは、敵にとって利益であれば、味方にとっても同じく利益であるように、味方にとって不利益な時は、敵にとっても不利益であります。
ことに、片腕の無いがんりきの百は、片腕が無いだけ、それだけ捉まえどころが少ないわけであります。がんりきの立場から言えば、取組ませては万事休するのですから、その敏捷な身体のこなしと、自由自在な一本の腕を以て、敵に組ませないうちに突き落してしまうに限るのであって、がんりきはよくその策戦に成功しました。
青地錦に包んだ長い物だけは、抜く暇がなかったか抜かない方が勝手であったのか、がんりきの百は、その紐を口に啣えたままで、それを以て自分を守ろうとしないで、身を以てその袋を守ろうとするもののように見えます。
寄せて来た裸虫も、がんりきを取って押える目的と、一つにはその青地錦を引奪ろうとする目的と二つがあるように見えました。その二つはいずれも成功しないで、大の裸虫が、ズドンバタンと高いところから突き落されたり、尻餅を搗いてそのままウォーターシュートをするように下へ辷り落ちてギャッと言うものもありました。
もどかしがってこの屋根の上の組んずほぐれつの活劇を見ていた神尾主膳の許へ、小森蓮蔵が弓矢を携えてやって来ました。