후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면
この女給をすべて“お梅さん”と呼ばせて、観客が何かの用のある場合には、大きな声でお梅さんお梅さんと呼び立てると、そこらからお梅さんが駈けて来て、その用を聞いてくれた。開演中に赤ん坊などが泣き出すと、お梅さんはその児をすぐに負い出して、廊下で子守唄などを歌いながらあやしているのをしばしば見た。お梅さんは、冬は黒木綿、夏は中形の浴衣の揃いを着ていた。
雨天の日には観客の下駄を洗ってくれるというのも、この座の特色であった。電車などのない時代であるから、雨の日に遠方から来る客の下駄は泥だらけである。それを一々に洗ってくれるのであるから、観客たるものは大いに感謝しなければならない。殊に我々のような書生の履物――実に手も着けられないような泥下駄まで綺麗に洗ってくれるのであるから、少々痛み入らざるを得なかった。そのほかにも俄か雨のときには番傘を貸していたが、これは久しく借りて返さぬという不徳義の連中が多いためか、やがて廃止になってしまった。
今日、各劇場の前を通ると、そこらにむらがって開場を待っている観客をしばしば見る。雨のふる日、暑い日、寒い日などには、ずいぶん気の毒にも思われるが、その昔、かの鳥熊の芝居見物に出かけた我々の艱苦にくらべると、殆んどその十分の一にも足らぬように思われる。