후리가나로 읽는 일본 고전
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
久保田 万太郎의 浅草風土記(あさくさふどき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,294자 · 318화면
朝、九時に芝居をはじめた。――序まくのあく前に、越後源次郎が、粗い飛白の着物に袴を穿き、幕のそとに出て、愛嬌のあるあいさつをした。――どっちかといえば、体の小さい、顔の輪廓のまァるい、眉の下り気味な、始終にこにこしている役者だった。
小島(後に児島)文衛は「夏小袖」のおそめを演って紅葉を驚嘆させた役者。――肥り肉の、ボッテリした、そのくせ、蓮葉な色気のある女形だった。後に、常盤座を出て、本郷座に入り、「風流線」のおつまだの「村雨松風」の髪結だのであてた。――河合武雄と二人、おのおの、その、違った味によって、長い間、対立していた。
本多小一郎もまた、「夏小袖」の佐助を持役にしていた役者。――常盤座へ来るまえにはしばらく伊井一座にいた。敵役にも好ければ、実体なものにもよく、時としては三枚目にもよかった。その達者さ、重宝さにおいて、品は落ちるが、また、臭くもあったが、今の村田正雄のような役者であったように思われる。
境若狭も達者な役者だった。立役にも向けば敵役にも向いた。そうかと思えば「夏小袖」で五郎右衛門をするような役者だった。だが、その達者さのうえに、本多とは離れて、また、落ちつきがなく、根蒂がなかった。