후리가나로 읽는 일본 고전
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
国枝 史郎의 任侠二刀流(にんきょうにとうりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 224,569자 · 451화면
すると童子の紅丸が、「お渡り!」といさぎよい声を掛けた。
「これこれ紅さん、それはお止め! そういう物しい掛け声は、当分封ずることにしよう。平凡で行こう。下等で行こう。その方がいい。それに限る。高等がると下等に見え、下等で行くと高等に見える。下等下等これに限る。ただし高等に見られようとして、下等がってはいけないなあ。流れるままの下等で行こう。さあそれでは行こう行こう。はいオサラバ、彦兵衛さんや」
「ご機嫌ようおいでなさりませ」
「アイアイ有難う有難う」
跛者で醜貌の猪十郎、薬草車を引き出した。美童の紅丸後押しをする。車に添って薬草道人、飄々乎として歩いて行く。肩の上の白烏、車の上の十本の薬草、緑の長茎、その頂きに、黄金色の花を捧げている。車が進むに従って、ユラユラ揺れて陽を反射し、宙に浮かんだ王冠である、明るい林、虎斑を置くは、葉漏れ木漏れの朝陽である。そこを縦横に飛ぶ小鳥! 筬が飛白を織るようだ。
レキレキレキ、ロクロクロク! 麓をさして下って行く。薬草道人旅行の発端、新規の事件の湧き起こる、その前提の静けさである。
さてこの頃、恋人を取られた、酒場の浜路はどうしていたか?