후리가나로 읽는 일본 고전
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
国枝 史郎의 任侠二刀流(にんきょうにとうりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 224,569자 · 451화면
彦兵衛空樽へ腰を下ろした。「と云うのは他でもない、お嬢さんの尋ねる道人様、今日お山を出ましたのでね、それでお知らせに上がりました」
「え?」と浜路びっくりした。「どちらへおいでになりましたので?」
「福島へ出て中仙道、名古屋の方へ行かれるそうで。麓までお見送りをして参りました。へいさようで、たった今ね」
浜路驚いて胸を反らせた。
「山影様がおいでだったら、どんなに喜ばれることでしょう。こんな時においでにならないとは! 知らせてあげたい、知らせてあげたい!」
「ほほうそれでは山影さんは、どちらかへお出かけなされたので?」
「行衛が知れないのでございますの」浜路彦兵衛へ取り縋った。「あの晩以来、ええあの晩! 妾はじめて道人様へ、お目にかかったあの晩以来、お行衛が知れないのでございますの」
「ははあなるほど、それは残念、ではよくよく道人様とは、ご縁がないというわけですなあ」
彦兵衛いかにも気の毒そうに、浜路の顔を見たものである。「で、もちろんさがされたでしょうな?」
「ええええそれこそ御岳一円、手を尽くしてさがしましたが、おいでにならないのでございます」
「不吉不吉、ひょっとかすると、兇暴な山窩の奴ばらに……」