후리가나로 읽는 일본 고전
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
国枝 史郎의 任侠二刀流(にんきょうにとうりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 224,569자 · 451화면
ふっくりとした唇にも、平素は愛嬌があるらしい。今はしっかりと結ばれている。
「島津家で名高い女忍び衆、烏組の連中が続々と、名古屋へ入り込んだということだが、もうチョッカイを出しはじめたと見える。ははあ、あの女がお紋さんだな。宗春様をたぶらかすと見える。そううまくはいかないよ! 先に来ている妾達、そうそう、出し抜かれてたまるものか……」呟きながら窺っている。「おやおやどこかへ連れて行くらしい。よし来た後を従けてやろう」
人家の軒から軒を伝い、白無垢の女は歩き出した。「おや」と云うと立ち止まった。行手から一丁の駕籠が来て、トンと地上へ下ろされたからで。色が真っ黒に塗られてあるのが、ひどく気味悪く思われた。「あっ、いけない、宗春様が乗った! 駕籠が上がった! 動き出した! お紋さんが後から従いて行く。……黒塗りの駕籠! ははあそうか、烏組で使うトヤ駕籠だな。よしよし後を従けて行き、烏組の根城を見破ってやろう」
駕籠とお紋の一行は、右へ廻り左へ廻り、ズンズン先へ歩いて行く。と、御器所の森へ来た。森の中へズンズンはいって行く。
「オヤオヤオヤ、偉いところへ来たよ、御器所の森とは凄いねえ」