후리가나로 읽는 일본 고전
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
国枝 史郎의 任侠二刀流(にんきょうにとうりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 224,569자 · 451화면
意気地がないったらありませんや。……オヤ何んだ、あの女は?」
どうしたものか四十格好の男、急に駄弁を途中で封じ、ゾロゾロ通っている人ごみの方へ、吃驚したような眼を向けた。
真っ黒仕立ての一人の女が、人ごみを分けて影のように、スーッと走って行ったからである。
影法師のような黒装束の女、他ならぬ烏組のお紋であったが、屋敷を囲んでいる城方の人数をうまく眩まして脱出し、黒の忍びの衣裳のまま橘町までやって来たのであったが、あたりがあんまり明るくて、異形の姿が目立つので、内心困っているのであった。
それでも、とうとう芝居小屋の裏手、裏木戸の前まで辿り着いた。
あたりを見廻すと人通りがない。「まずよかった」と呟くと、切り戸口をトンと押した。スルリと入り込むと小広い裏庭、すぐ正面に建物があって、舞台裏へ通う口がある。番人の若い衆が立っている。
「八重梅太夫はおいでかね?」ツカツカ進むと烏組のお紋、気安そうに声をかけた。
驚いたのは若い衆だ。ジロジロお紋を見上げ見下ろしたが、
「いったい何んだい? お前さんは?」
「八重梅さんはおいでかねえ?」
「銭貰いだな、お前さんは。