후리가나로 읽는 일본 고전
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はいくへのみち
俳句への道
高浜 虚子
高浜 虚子의 俳句への道(はいくへのみち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 60,608자 · 120화면
能楽には舞というものが附物である。悲惨な人生を描いたものであっても、その悲惨に終った主人公が必ず(多く)舞を舞う。何故舞を舞うのかというと、これに依って救われた事を意味するのである。この舞に依って今までの生涯が救われ、極楽世界に安住する事を示すものである。ただ、中に「隅田川」とか、「綾の鼓」の如きものがあって、これらはどこまでも苦悶憂愁執著が続くのであるが、こういうものは異例である。大概成仏して舞を舞うという事に終る。
能楽は舞い歌い遊ぶ芸術である。即ち極楽の芸術である。
翻って人間というものを考えてみると、生活に苦しまねばならぬもの、遂には死なねばならぬもの、これほど悲惨なものはない訳である。しかしそれが悲惨だからと言って明け暮れ悲しんでいる事は出来ない。その中に強いて楽しみを見出し、歌舞の世界を創造しようというのである。人間において悲惨そのものを描き、痛い所を叩き、痒い所を掻くという文学もまた必要であるが、それらを忘れ去って歌舞の世界に遊ぶのもまた必要である。
俳句は花鳥諷詠の文学である。花鳥風月に遊んでこの人生を楽しむという事は、俳句の生命とする所である。