후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
なんだか急に身の周りへ灯がひとつ点ったようで、日が暮れて寄席へ行くことが急に楽しみのように思われてきた。
その晩も。
次の晩も。
だんだん交っていくに従って今松は、海老団治の全貌を知っていくことができた。
知っていけば知っていくほど、奇行百出、世にも愉快な存在だった、海老団治は。
しかもその奇行というのが、歌団治や助丸とちがって、ぷつりともお金になんか縁のないことばかりであるのが嬉しかった。
松屋町の家へ行くと二階の汚い四畳半で、よくチビリチビリ飲んでいる。
だのに、肴がない。
チャブ台の上にたったひとつ玩具の小さな張子の虎が置かれているばかりである。
いったいなにを肴に飲んでいるのだと訊ねたら、チャブ台の上の張子の虎を指して、
「これや」
ヌケヌケと言った。
「エ、オイ張子の虎で」
今松は目を丸くした。
「うん」
ニッコリ海老団治はうなずいて、
「こいつを指でポインと弾くやろ、ほと、虎の奴め、ユーラリユーラリ首を動かしよる、それを見てふふん、ふざけた奴ちゃなア思うて、それを肴に飲むのや」
なんという落語家らしい娑婆風流だろう。
ことごとく今松は感服した。