후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
なぜなら、助六よりもひと足お先へ、はや高座の今松の噺のなかでは、通りがかりのあぶれ駕へ乗り込んだおりつの後をコッソリ従けてきた六部金五郎という大泥棒が、
「姐さん待った」
大手をひろがって駕の前へと立ちはだかっていた。
どうなるだろう、このおりつ。
危機一発というところへ、
「待て金五郎」
闇をつんざく声があがった。
たまたま通り合わせた越前守配下、これが白石治右衛門だった。たったひと言だったけれど、その治右衛門の音聞きには天地を呑まんず概があった。お客は皆ハッとした。
「……さてどういうことになりますか、このあとはまた明晩で」
そのとき憎いほど軽くアッサリ。肩透しのようにこう言ってのけ、ツーッと高座から今松は、滑り落ちるように消えてしまった。
「…………」
ウームと唸るようにお客というお客がいっせいに溜息を洩らし、やがてはじめて我に返ったように今松の出てきたときよりいっそう烈しい拍手を浴びせた。もうとっくに姿なんかなくなってしまっている空っぽの高座へ。
思わず一緒に助六も烈しい拍手をおくっていた。
拍手している自分の手が、いつの間にかシッカリと握りしめていたものとみえ、すっかりベットリと汗ばんでいた。