후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
どこの寄席でも、争って「小助六」の看板を上げた。
引っ張りだこの人気者となった。
それだけ、なかなかに出銭も多かった。
思いもかけないお金が要った。
財布の中はいつもいつも空っぽだった。
しかも、決して今松は、始めに心に誓った通り場末の寄席稼ぎなどしなかった。
安っぽいお金でお座敷へも行かなかった。
ひとつひとつ、ハッキリと断った。
それも傲慢に断りっ放しにはしないで、頼んできた余興屋さんへは、
「すみません。とんだわがままを言いまして」
と菓子折のひとつも持っていって頭を下げた。これには頼んだほうが恐縮して、断られながら、
「偉いよ小助六は」
「若いのに苦労人だ、見どころがあるよ」
と評判した。
しかし小助六のことにするとずいぶん辛い。なまじ変な金儲けを持ち込まれてくるたびに、そのお金のほうは入らないで、断るための菓子折代だけは損になるのだ。
いよいよお台所は苦しくなった。今も昔の馴染みの駒形の百面相の鶴助の二階を借りている気軽な身の上だからまだいいようなものの、じつに辛かった。
せつなかった。
なんべん、宗旨を入れ替えて、いっそのことお安いところを稼いじまおうかと思いかけてはまたやめたことだろう。