후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
野暮の口から……
そのうち、オヤッと思った。
聞き覚えのある声だが。
どことハッキリとは言えないが、たしかに記憶のなかにのこされている声だった。
誰だろう、誰だっけかなあ。
聞けば聞くほどその唄声は、小助六の胸を、心を、魂を、血の近さでヒシヒシ打った。
フラフラと自分の席から立ち上がると、夢中で入口の格子のちかくまで行き、壁ぎわへ身を寄せてなまめかしい唄声の主をソッと覗いた。
あ。
ひと目見て小助六は思わず、息を呑んだ。
呼吸がこのまま、とまってしまうかと思われた。
お高祖頭巾のなかにポッカリ白く浮いていた三年前の晩の忘れられないあの顔だった。
あの面長の目の澄んだ美しい顔が、ションボリ破れ三味線を抱いて、スーッと白鷺のように佇んでいた。
上背のあるスラリとした影法師が、春の夜の靄のなかでジットリ朧に濡れていた。
だが――。
顔だちのいつに変わらぬ美しさにひきかえて、垢染みて、つぎはぎだらけで、ボロボロで、見るかげもない侘しい着物には、人生行路の氷雨やしまきや雪みぞれの憂さ辛さが見るからに滲みだしていて、いたましさにハッと助六は目を伏せた。
※(歌記号、1-3-28)粋の粋ほど嵌りも強く