후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
中入り過ぎに上がるはずの助六師匠が、相変わらずお閻魔様を思わせる赤いテラテラの盤台顔で、渋面作ってキチンと座っていなすったとは――。
「ア」
思わずペタペタと座ってしまった。
「若え身空に投げて小噺なんかでお茶ア濁して、そのまた小噺の出来が型なしときちゃ」
「チ、違います」
あわてて今松は遮った。
「なにが違う」
「違うんで師匠、投げて私、小噺をやったわけじゃ」
「じゃ、いったいなんだってまた――」
「わけがあるんですわけが。師匠」
今松は今、大真面目だった。
「じつは、じつはねえ、師匠」
電車のなかの鼠マントの仁王様の一件を、事や細かに話し出した。
黙って師匠は訊いていた、大きな口を気短らしく一文字に結んで、膝へ置いた両手を少し慄わせて。
「……そういうわけで、すッ飛んできて高座へ上がると、なんと師匠、その野郎が高座の一番真ん前に座ってやがるんで。いや驚いたのなんのってすっかりヘドモドしちまって……」
ツーッ。師匠の右手が伸びてまだ最前の痛みの去らない今松の頬にまたピシリと平手が鳴っていた。
「オイ」
そうして、睨んだ。
「芸人はいつどこでどんなお客様にお目にかかるかわからねえ。