후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
「お六やお六や。おいで早くおいで。来て見せておやりお前の姿を、馬鹿今松に」
上ずった涙ぐんだ声でお神さんが、葭戸の向こうへこう声を掛けた。
「…………」
バタバタお六が駆け出してきて、半分ばかり葭戸を開けると、そこからスッと小さい頭だけ突き出してきた。
「ア」
ひと目見て今松は目を剥いた。
瑞々と結い上げてやったお六の頭が見るも浅ましくところ斑に天保銭ほどの禿になっている。白癬頭のお腫のあとのようにも見えるし台湾坊主の出来そこないみたいにも見える。
「コ、コ、これは、あの、どうして」
驚いて今松が身体ごと師匠夫婦のほうへ乗り出してゆこうとしたとき、
「手前、煉羊羹でなんぞ結やがるから、可哀想にお六の奴ア、なんにも知らねえで昨夜ひと晩寝ているうちに洗いざらい髪の毛を……」
もういっぺん師匠は今松の顔をグーイと睨みつけて、
「鼠が出てきて喰っちまったんだい」
「エ、エーッ」
その声の終わらないうちて凡そ棘々したお神さんの声がまた甲高に、真っ向から浴びせられてきた。
「い、今松。師匠が許してももう私が許さない。出てっとくれ出てって。エエもうお前なんかもう私しゃ、顔見るのもいやなんだよ」