후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
ところが私じつは講釈師じゃござんせん、落語家なんでして」
隠さず今松はぶちまけてしまった。
「旅で御難をしてこちらへ転げ込んできて今やっとひと息つこうてえところなんで。そこを旦那方のような御通家に、こんなの聴いちゃいられねえとあくびを食った日にゃ、私アまたぞろ夜逃げをしなけりゃなりません。どうか、この私を助けると思いなすって……」
お湯に額が触るほど今松は、頭を下げた。
「そうですか。いやよくわりました。お話を伺えばお気の毒です。私たちでできることならよろこんでさしてもらいましょう」
物静かな旦那は静かに身体を浮かせるように湯槽のへりのほうへ移ってゆきながら、
「ねえ皆さん方」
と、板の間の通人のような連れへまず言い、続いて脱衣所のほうへ出ていっている鉄火な口の聞き方をするもう一人の連れのほうへ、目を向けた。
「ようがしょう。講釈師の言う通り、義を見てせざるはなんとやらでげすからな。若えの、安心さっせえ。骨は拾いやすよ」
ザーッと小桶のお湯を背中のほうへ浴びせながら通人が、今松のほうを見た。
「ありがとうございます」
ほんとうにありがたかった。
もういっぺん今松は丁寧にお辞儀をした。