후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
かくて今松の「怪談小夜衣草紙」は、まったく本人すらも思いがけていなかった効果を上げてしまった。
番頭六兵衛を乗せた雨夜の駕が、土手八丁で小夜衣の幽霊に悩まされるところまで汗だくでやって、
「浜田一家へ、小夜衣亡魂祟りをいたします、蛤吸物の一席は、ヘイまた明晩申し上げます」
とピョコリと落語家らしく頭を上げたとき、さっき高座へ上がったときよりも烈しい拍手が浴びせられた。
「聴きたいなあ、明日の晩も」
「ねえ聴きましょうよ、もうひと晩」
こうした囁きもどこかで聞えた。
「アア、面白うござんした」
また聞こえるようにものしずかな旦那が言った。
「当時ありませんよ若手でこれだけ」
すぐ通人の旦那が和した。
「オイ先生、明日も頼むぜ。サ、こりゃ少ねえが御祝儀だ、三人分だぜ」
景気のいい声で鉄火な旦那が、懐中から白い蝶々のようなおそろしく大きな紙のお捻りを出して、他のお客たちへ見せびらかすように手で高く廻しながら、今松の膝のまん前へ置いた。
「先生、御苦労さま」
「御苦労だったね」
「面白うござんしたわ」
それに釣られたように方々からお客たちが、てんでにお捻りをチャブ台の上へ並べてくれた。