후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
それにしても。
今度のいきさつを考えてみると今松は、へんにおかしく、へんに悲しかった。
まったくひょんな廻り合わせがあったものだ。
落語家のくせに講釈師だなんて嘘吐いてお銭を儲けた罰かもしれない。
べそを掻きそうな顔をして今松は、くたびれた足を引き摺りながら行く手を見た。いつか松並木がまばらになって、左手に釣鐘を伏せたようなコンモリした山が見えてきた。
そろそろ町家も見えてきた。
傍への棒示杭に「大磯」の文字が黒々と見え、そのまた棒示杭の後の大きな棒の木には、古い寄席のビラが貼られていた。「土橋亭りう馬」の名が色褪せてきれぎれに、開化亭と描いてあった。
「ア、りう馬さんが来ている」
嬉しそうに今松は叫んだ。りう馬は柳派での古看板で、長兵衛と呼ばれる世話好きの爺さんだった。
「ありがたい、あの人なら使ってくれら」
急に足が軽くなった。
鴫立沢をあとに、名物のさざれ石を売っている店の前を真っすぐに、街道筋を五、六丁ゆくと、左手に寄席があった。
開化亭とは名ばかり。
ひどい寄席で、薄汚れた幟が一本、潮風に吹かれて鳴っていた。
「土橋亭りう馬」の看板も見えなかった。