후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
幸いに牢番が発見した時分には、一の構内から外まわりの高塀を乗り越えようとして、まだその辺にうろついていたということ。不幸にして彼等の手が利いていて、人数の気の揃い方が上手であり、捕方の方が狼狽てて、それにこの通りの靄であったから、とうとうみんな取逃がしてしまったということであります。
多分逃げた先は長禅寺山の方に違いなかろうというので、その方へ追手が向いました。しかし廓の内、町の中とても油断がならないというので、その方へも追手が廻りました。
お組屋敷の人たちは総出でその追捕方に向っているために、家庭においては出陣の留守を預かるような心持で、眠るものとては一人もありません。
少年たちも父兄のあとを追うて出かけようとする者もあったけれど、それは差留められて、その代りに附近の警戒をつとめることになりました。
逃げた先はたいてい山の方だろうとは誰も想像するところでありましたが、この通りの闇のことですから、たとえ御城内へ逃げ込んだところでその姿を認めることはできません。たとえまた廓内の武家屋敷の方へ走ったにしろ、または市中へ走ったにしろ、やはり人影を見て追跡するというわけにはゆきません。