후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
一口に米友と言ってしまえば、お笑いのようなものだけれども、ひとたびこうして本気になって槍を構えた時の米友は、また尋常の米友ではありません。しかしてこの米友は、曾てこういう正格な構え方を、咄嗟の間に見せたことは幾度もありませんでした。
東海道の天竜川のほとりの天竜寺で米友は、心ならずも多勢を相手にして、その盗人の誤解から免れようとしました。その時は遊行上人に助けられました。
甲州街道の鶴川では、雲助どもを相手に一場の修羅場を出しました。その時は彼等をばかにしきって、乱雑無法なる使い方をして荒れました。この間は折助と、あわや大事に及ぼうとした途端に、屋根へ上って巧みに逃げてしまいました。
今や、その時のような放胆な米友ではありません。
待の槍には懸の槍が含んでいるのであります。その両面には磐石の重きに当る心が籠っているのであります。不思議なる哉、ほとんど師伝に依ることなき米友は、三身三剣の奥の形が、立ちはだかって棒を構えたところ、そのままにおのずと備わっているのでありました。こうして見ると、運慶の刻んだ十二神将の形をそのままであります。
不思議なのはそれのみではありません。