후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
「ムクやい、どこへ行くんだ」
米友は腰なる小田原提灯を外して、ムクの行く先を照して見ました。もちろん、その通りの靄でありましたから、提灯の光も、足許だけしか利きませんでした。利かないけれども、米友はその提灯を突き出しながら、地を嗅ぎ嗅ぎ横へ外れて行くムク犬のあとを監視するように跟いて行きました。これはどっちも前のように勇み足ではありません。
「ムクやい、手前、道を間違えやしねえか、これ見ねえ、ここはどっちも松並木で、それ並木の外は藪で、その向うは畑になってるようだぜ、いいのかい、こんなところに君ちゃんがいるのかい、道を間違えちゃあいけねえぜ」
米友は、小田原提灯の光の許す限り、前後左右を見廻しました。それにも拘らずムクは、やはり地を嗅ぎながら、その松並木の横道を入って行くことを止めないから、米友もぜひなくそのあとを跟いて行きました。
暫くすると、一つの祠の前へと米友は導かれて行きました。その祠は荒れ果てた小さなものであります。社殿の前までムク犬に導かれて来た時に、米友は小田原提灯を差し上げて、
「こりゃ天神様だ、天神様の社に違えねえが、その天神様がどうしたんだ」