후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
本箱に詰っているのはありゃみんな洋書で、あの机の上のは舶来の理学の器械や外科の道具と見ゆるわい、それにまたこの一室の全体が日本の造りではないわい、この板の間に敷きつめてあるのも、こりゃ和蘭あたりの代物らしい。いったいこの部屋の持主はこりゃ何者だろう。こうして見ると我々は南蛮の国へでも流れついたようで、トンと甲州にいる気はしない。もし日本の者ならば、長崎の高島秋帆先生か、信州の佐久間象山先生あたりの部屋を見るようだわい」
こう言ってしきりに室内を見廻して興がっていたのは、それは獄中で紙撚をこしらえていた奇異なる武士、すなわち仮りの名を南条と呼ばれていた破牢者でありました。彼は多年獄中にあっての蓬々たる頭髪と茫々たる鬚髯の間から、大きくはないが爛々と光る眼に物珍らしい色を湛えて、しきりにこの室内を見廻しているのであります。
「なるほど、これは妙なところへ落着いた。昔大江山の奥に酒呑童子が住んでいた、それを頼光が退治した。酒呑童子は鬼の化身だと俗説に唱えられていたが、近頃それはポルチュガルの漂流人が、あの山へ隠れていたのだと新奇な説を唱え出した学者がある。