후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
不意に能登守の一喝に会うた時には、さすがの壮漢もピタリそこに足を留めてしまいました。
足を留めてから先に進んだ南条は、その手に持った裸蝋燭を高くさしかざして、その扉の方をじっと見つめました。後ろから進んだ五十嵐は鉄の棒を構えながら、同じく蝋燭の光で南条の袖の下から向うを見込んでおります。
扉を開いて能登守はそこに立っていました。例の五連発の室内銃を胸のあたりに取り上げて、銃口をこちらへ向けていましたが、その銃身に象嵌した金と銀と赤銅の雲竜が、蝋燭の光でキラキラとかがやきます。
双方は暫らく無言で睨め合っていました。
「其方たちは破牢者だな」
能登守にこう言われて、
「お察しの通り」
南条は落着いたものです。
「神妙に致せ」
能登守は彼等が、無事に屈服することを待つかの如き言いぶりであります。
南条はその迫らざる様子を見て、自分も敢て進むことをせずに、能登守の人品を、なおしばらくうかがっていなければならないのです。
けれども、南条の後ろに控えていた五十嵐はそれをもどかしく思いました。鉄砲だとてなにほどのことかあらん、この場合においては機先を制して彼を打ち倒すよりほかはないと覚悟をしました。