일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠4

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면

아오조라 문고

けれども、この位牌はお銀様に見せつけるために置かれたものでないことは、その木の肌を見ても、墨の色を見てもわかることであります。

お銀様がここへ来るずっと前から、たった一つ、こうしてここに置かれてあったのだということも、いかに逞しい邪推を以て見てもそれは疑えないのであります。

お銀様は、悪女の文字から来る不快と悪感とをこらえて、そのことは竜之助に向って一言も言いません。せっかくの椿の花を拾い上げて、わざと後向きに花立へ差して、仏壇の扉を締めてしまいました。

その晩のこと、お銀様は竜之助を慰めるために話の種の一つとして、ふと、このことを言い出す気になって、

「そこにお仏壇がありまする、その中に、妙な戒名を書いたお位牌がたった一つだけ入れてありました、何のつもりで、あんな戒名をつけたのだか、わたしにはどうしてもわかりませぬ」

「何という戒名」

「悪女大姉というのでございます」

「悪女大姉? どういう文字が書いてあります」

「悪というのは善悪の悪でございます、女というのは女という字」

「なるほど、悪女大姉、それは妙な戒名じゃ」

「ほんとにいやな戒名ではござんせぬか」

「戒名には、つとめて有難がりそうな文字をつけるのに」