후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
と念を押しました。
兵馬が委細を承って、やはり例の僧形で、恵林寺から向岳寺へ向って行ったのは、その日の宵の口であります。
まもなく一挺の駕籠が向岳寺から出て、僧形の宇津木兵馬はその駕籠に附添うて寺の門を出て行くのを見ました。
宇津木兵馬はその駕籠を守って、差出の磯にさしかかります。
ここへ来た時分には、月が皎々と上っていました。
差出の磯の亀甲橋というのはかなりに長い橋であります。下を流れるのは笛吹川であります。行手には亀甲岩が高く聳えて、その下は松原続きであります。
なるほど、耳を澄ますと、どこかで千鳥が鳴くような心持がします。亀甲橋へ渡りかかった時に、
「右や左のお旦那様」
兵馬はその声を聞流しにする。駕籠屋も無論そんな者には取合わないで行くと、
「右や左のお旦那様」
また一人、菰をかぶって橋の欄干の下から物哀れな声を出しました。兵馬も駕籠舁もそんな者にはいよいよ取合わないでいるうちに、またしても、
「右や左のお旦那様」
橋の両側に菰をかぶったのが幾人もいて、通りかかる兵馬の一行を見てしきりに物哀れな声を出す。
「もうし、たよりの無い者でござりまする、もうし、もうし」