후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
ほどなく米友の姿は市五郎の家の屋根の上に現われました。彼は杖を持って、いつのまにかその俊敏な身を屋根の上へと刎上げてしまったものと見えます。
米友の姿が屋根の上に現われた時に、下では折助どもが喧々囂々として噪ぎ罵りました。梯子を持って来いと怒鳴りました。俺は頭を三ツ四ツ続けざまに、あの棒で殴られたと言って歯咬みをしているものもありました。眼と鼻の間を一撃の下に打ち倒されて、鼻血を出して頭の上げられない者もありました。博奕をしていたのも、無駄話をしていたのも、みんな馳せ集まって来ました。
下では、こうして折助が芋を揉むようにして噪いでいるのを、米友は見下ろしてハッハッと息を吐きました。
「ちぇッ、口惜しいなア、こいつらに邪魔をされて、あの駕籠を追蒐けることができねえのが口惜しいなア」
屋根の上で足を踏み鳴らしつつ口惜しがりました。
四辺を見廻しても、夜は真暗であります。真暗い中に甲府の城が聳えています。二の廓は右手の方に続いています。前も左もいずれも武家屋敷であります。
屋根へ上った米友は、いつぞや古市の町で宇津木兵馬に追い詰められた時のように、屋根から屋根を泳ぐつもりでありました。