후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
そのうちに、人がどよめいたから、主膳はなにげなく番組の刷物を眼からはなして馬場の方を見ると、今、駒井能登守が前を通り過ぎたところです。
能登守の男ぶりが、場内の人気となって騒がれている時でありました。それを見ると神尾主膳は、何ともなしにグッと癪にさわりました。それで険しい眼つきで能登守の後ろ姿と、それを見送る群集とを睨めました。
神尾主膳にとっては、駒井能登守というものの総てが癪に触るのであります。その第一が、自分の上席にあるということであります。能登守をいただいて、少なくとも自分がその次席にあるということが、主膳にとっては堪えられない残念でありました。事毎に能登守に楯を突こうというのも、そもそもそこから出ているのでありました。
その後は、見るもの聞くもの、すること為すことが、能登守とさえ言えば腹が立つ種であります。ことに、こんな晴れの場所において、能登守に主人面に振舞われることは、自らの存在を蔑しろにされたように侮辱を感じて、それが一層、憎悪に変ずるのであります。
己れが威勢をこの際、多くの人に見せつけるがために、わざと桟敷の前をああして打たせて歩くのだなと思いました。