후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
だから改めて坐り直す時に、わざと身を以てお君の前へ坐って隠すようにしながら、
「お君様、あれに、わたくしどもの主人が」
と言って、そっと前の桟敷を指して示しました。
「どのお方」
とお君がなにげなく、お松に指さされた方を見て、
「あ!」
と面の色を変えました。
その時に、ちょうど十六人の射手はこの桟敷の下を通りかかりました。お松は、お君が面色を変えたことを、それほどには気にしないで番組を借りて見ながら、
「第一番は、筑前守様の御家来で正木様。あのお方がそれでございましょう」
と番組と人とをお松は見比べながら、
「第二番は能登守様の御家来で小川様……」
と言って、番組と人とをまた引合せながら、
「お君様、あなたの殿様からおいでなされたお方は、まだ若いお方でございますね」
お松の蔭に隠れるようにしていたお君は、小さい声で、
「主人のお小姓でございます」
と言っている時に、その人は桟敷の下へ来て綾藺笠を振りかたげて桟敷の上を見上げました。紫地錦の直垂を着て、綴の錦に金立枠の弓小手をつけて、白重籐の弓を持っていましたが、今なにげなく振仰いで笠の中から見た面を、お松は早くも認めて、