후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
「はははは」
と主膳はまた発作的に笑って、そのままゴロリと横になりました。横になると新内の明烏をところまんだら摘んで鼻唄にしているうちに、グウグウと寝込んでしまいました。
主膳の鼾がようやく高くなった時分に、幸内の身体が少しばかり動きました。絶息していた幸内の眼に白い雲のようなものがかかりました。幸内は夢のように手を振りました。それが気のついたはじめで、それから自分のことを覚るまでには、なお幾分かの時間がかかりましたけれど、結局、幸内は我に返りました。
我に返った最初に、行燈の光がボンヤリと眼へ入りました。それよりも幸内が嬉しくて嬉しくてたまらなかったのは、いつのまにか、わが手が自由になっていたことのわかった時であります。
それがわかると勇気が一時に十倍百倍し、さほど弱っていた身体で這い起きたのが不思議なくらいでありましたけれど、這い起きて見るとこれも嬉しや、足も自由になっていました。
見れば行燈の影に一人の侍が寝ています。
幸内はゾッとしてしまいました。永らく己れを苦しめて苦しめ抜いた極悪人という憎悪がむらむらと起りましたけれど、その憎悪は復讐というところまで行かない先に、恐怖を以て占領されてしまいました。