후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면
が、こっちは能く覚えていても、先方の眼中には背の低い児供々々した私が残ってるはずがないから、何度摺れ違ってもツイぞ一度顔で会釈した事さいなかった。勿論、口を利いた事はなお更なかった。
ところがその後、予備門(今の高等学校)の生徒控室でゆくりなくもこの五分刈の巨頭君に邂逅って、喫驚して窃に傍人に訊いて、初めてこれが石橋助三郎という人であると教えられた。が、これが音に聞く中坂思案外史だとはマダその時は知らなかった。
一体私は頗る臆病な青年であって、人から話し掛けられれば知らず、自分から進んで口を開く事は決してなかった。それ故、その後何度も顔を見ても、気焔咄を恐る恐る傍聞しているだけで、益々都々逸や川柳に精しいのを感服したが、『読売』の投書欄でお馴染の中坂乃至飯台思案外史をこの五分刈の巨頭君に結びつけて考える事は出来なかった。その頃は何かなしに新聞に投書でもする人は世故にも長け文章にも長じた中老人だとばかり思っていたから、中坂思案外史も伯父さん分に当る年配の人だとばかり信じ切っていた。
『我楽多文庫』が公刊された時、早速買って来て第一に眼に留ったのが思案外史の巻頭の辞であったが、硯友社が私とほぼ同齢の青年の団体だとも、思案外史が二、三年来度々邂逅う巨頭の青年だとも少しも知らなかった。