일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふたばていよだん

新編 思い出す人々

内田 魯庵

内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면

아오조라 문고

二 春廼舎との握手

その時分は最早以前の東方策士形気でなくなっていたから、矢野の厚意に縋って官界なり実業界なりに飛込む気にはなれなかった。元来が軍人志願の漢学仕込で、岳武穆や陸宣公に鍛えられていた上に、ヘルチェンやビェリンスキーの自由思想に傾倒して意気欝勃としていたから、一から十までが干渉好きの親分肌の矢野次郎の実業一天張の方針と相容れるはずはなかった。算盤玉から弾き出したら矢野のいう通りに温和しくなってる方が得策であったかも知れないが、矢野が世話を焼けば焼くほど、世話になるが利益と思えば思うほど益々反抗して、折角の矢野の厚意をピタリと跳付けて後足で蹴ってしまった。無論、学校を飛出してから何をするという恃はなかったが、この場合是非分別を考える遑もなくて、一図に血気に任して意地を貫いてしまった。

二 春廼舎との握手

あたかもその頃であった。坪内逍遥の処女作『書生気質』が発行されて文学士春廼舎朧の名が俄に隆々として高くなったのは。(『書生気質』は初め清朝四号刷の半紙十二、三枚ほどの小冊として神田明神下の晩青堂という書肆から隔週一冊ずつ続刊されたので、第一冊の発行は明治十八年八月二十四日であった。