후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면
「本統に悪いんだよ、」と紅葉はニッと笑いながら、血の気の失せた削ぎ落したような頬を掌で扱下しつつ、「寿命は最う定ったんだが、元気はマダこの通りだ。」
「何しろ結構だ。爰まで出て来る元気がありゃア、医者は何といっても大丈夫取返しは附くよ」と元気づけつつ顔を見ながら、「思ったほどに痩せないナ。」
「顔だけ見ているとそうでもないが、裸体になると骸骨だ。股なんか天秤棒ぐらいしかない。能く立ってられると思う、」と大学で癌と鑑定された顛末を他人の咄のように静かに沈着いて話して、「人間も地獄のお迎えが門口に待ってるようになっちゃ最うおあいだだ。所詮死ぬなら羊羹でも、天麩羅でも、思うさま食ってやれと棄鉢になっても、流動物ほか通らんのだから、喰意地が張るばかりでカラキシ意気地はない。先ア餓鬼だナア!」
と、淋しい微笑を浮べた。壮健な時と同様にガラガラしていたが、底力が抜けていて、一緒に声を合わして笑う事が出来なかった。
やがて間を措いて、「何を買いに来た!」と訊くと、「『ブリタニカ』を予約に来たんだが、品物がないッていうから『センチュリー』にした」といった。(『ブリタニカ』