후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면
尤も一と頃倫敦の社交夫人間にカメレオンを鍾愛する流行があったというが、カメレオンの名代ならYにも勤まる。
そういえばYの衣服が近来著るしく贅沢になって来た。新裁下しのセルの単衣に大巾縮緬の兵児帯をグルグル巻きつけたこの頃のYの服装は玄関番の書生としては分に過ぎていた。奥さんから貰ったと自慢そうに見せた繍いつぶしの紙入も書生にくれる品じゃない。疑えば疑われる事もまるきりないじゃなかったが、あのモズモズした無愛想な男、シカモ女に縁のなさそうな薄汚ない面をした男が沼南夫人の若い燕になろうとは夢にも思わなかったから、夫人の芳ばしくない噂を薄々小耳に入れてもYなぞはテンから問題としなかった。
「女が悪いんだ。女の方から持掛けたんだ、」とU氏は渋面を作って苦々しい微笑を唇辺に寄せつつ、「あの女は先天的に堕落の要素を持ってる。僕は裁判をしてこっちが羞恥を感じて赤面したが、女はシャアシャアしたもんで、平気でベラベラ白状した。職業的堕落婦人よりは一層厚顔だ。口の先では済まない事をした、申訳がありませんといったが、腹の底では何を思ってるか知れたもんじゃない。良心がまるで曇ってる。