일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふたばていよだん

新編 思い出す人々

内田 魯庵

内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면

아오조라 문고

美妙の知識の領分はかなり広いようだったが、イツデモ一つ領分の中を彷徨して同じ話ばかりしていた。紅葉はこれに反して段々と新らしい領分を開拓して、会う度毎に必ず新らしい本を読んでいて新らしい話をした。

美妙斎は少しも温か味がなかった。何度会っても他人行儀で、心底から胸襟を開いて語るという事がなかった。強ち裃を付けた四角四面の切口上で応接するというわけではなかったが、態度が何となく余所々々しくて、自分では打解けてるツモリだったかも知れぬが、他には何時でも城府を設けてるように見えた。紅葉はこれに反して、腹の中には鉄条網を張って余人の闖入を決して許さなかったが、表面は城門を開放して靴でも草鞋でも出入通り抜け勝手たるべしというような顔をしていた。それゆえ美妙斎とは何年交際っても親友となる事が難かしかったが、紅葉は初対面の時から百年の友のように打解け、戯言もいえば気焔も吐いて誰とでも直ぐ肝胆を照らして語り合った。

その実、紅葉は初対面から誰でも親友扱いするが心から打解けるのではなかった。江戸ッ子風の洒脱らしく見えて実は根ッから洒脱でなかった。硯友社という小さな王国に立籠って容易に人を寄せ付けなかった。