후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면
てあった。今なら文化生活で、美妙の得意はこの安価洋風装飾に現れていた。が、その頃は字書を編纂していたので文壇人としては既に一歩を降り坂に踏入れていたのだ。
美妙を訪問したのは前後三、四回しかなかったが、この平永町の新居を偶然通り縋りに尋ねたのが最後であった。僅か二十分ほど話して美術学校の一年生ぐらいが作ったらしい木雕の牛を見せられたが、それぎり美妙とは会わなかった。自分ばかりじゃない、その頃から以後は美妙が時折寄稿した雑誌の編輯者以外には美妙と往来したものは殆んどなかったろう。
それでも稲舟と結婚した時は両人連名で益々御愛顧を願うというような開業の引札然たる活版摺の通知を交友間に配った。が、新婚のお祝いをする遑がない中に最う二人の恋の破綻が新聞で剔抉かれた。それから以来はラムネを作って損をしたとか、公園芸妓を引入れたとかいうような面白くない風説を新聞の三面で聞くばかりで、文壇人としての消息はまるきり絶えてしまった。それから二、三年経ってから復たポツポツと美妙の名が低級な雑誌に見え出して、そういう雑誌の発行者や編輯者の口から噂を聞く事があったが、お情に原稿を買ってやるというような口吻で美妙の気の毒な境遇が想像された。