후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면
時は自分の膝元へ引寄せてお椀の蓋なり小皿なりに肴を取分けて陪食させた。が、この腕白猫めは頗る健啖家で、少とやそっとのお裾分では満足しなかった。刺身の一と皿位は独り占めにベロリと平らげてなお飽足らずに、首を伸ばして主人が箸に挿んで口まで持って行こうとするのをやにわに横取りをする。すると二葉亭は眼を細くして、「ドウモ敏捷こい奴だ!」と莞爾々々しながら悦に入ったもんだ。
二葉亭の猫におけるや、丁度若い母親が初めて産んだ子を甘やかすように、始終懐ろに入れたり肩へ載せたり、夜は抱いて寝て、チョッカイでも出せば溶けるような顔をして頬摺したり接吻したりした。猫めの方でも大甘垂れに甘垂れて舌を出してはベロベロと二葉亭の顔を舐めた。「接吻だけは止せというが、こうしずにはいられない」と状貌魁偉と形容しそうな相好を壊して、頤の下に猫を抱え込んでは小娘のように嬉しがって舐めたり撫ったりした。
飯田町にいた時分、或る日曜日の朝十時頃に尋ねると、今起きたばかりだといって眠そうな顔をしていた。なんぼ日曜日でも少と寝坊が過ぎるというと、「昨宵は猫のお産で到底寝られなかった、」といった。