후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면
されど小児の時余の尤もおそれたるは父と家に蔵する鍾馗の画像なりしとぞ。
幼なかりしころより叨りに他人に親まず、いはゆる人みしりをせしが、親しくゆきかよへる人などにはいと打解けてませたる世辞などいひしと叔母なる人常にの給ひき。
六歳のころ父なる人自ら手本をものして取らし給ひつ。されど習字よりは画を好みて、夜は常に木偶の形など書き散らして楽みしが、ただみづから画くのみならで、絵巻物(註、錦絵の事なり)など殊の外よろこびて常に玩べりとか。
画の外余の尤も好みしは昔物語りにて、夜に入ればいつも祖母なる人の袖引きゆるがして舌切雀のはなしし玉へとせがみしといふ。
されどこれらは幼き時のことなれば今は覚えなし。ただ祖母なる人の物語り給ひしを記せるのみなり。
上野戦争後諸藩引払ひの時余の一家は皆尾州へおもむきたれど、ただ父なる人のみはなほ留まりて江戸の邸を守り給へり。
尾州に到りてのちに初めて学に就けり。組外れに漢学塾ありたりしが、その門に入りて漢学を修めり。また余の叔父なる人にも就きて素読を修めり。藩に学あり、英仏両語を教授す。余またこれに入りて仏語を修めり。