일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふたばていよだん

新編 思い出す人々

内田 魯庵

内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면

아오조라 문고

役所に遠いのを仮托に、猿楽町の親の家を離れて四谷の津の守の女の写真屋の二階に下宿した事もあった。神田の皆川町の桶屋の二階に同居した事もあった。奇妙な風体をして――例えば洋服の上に羽織を引掛けて肩から瓢箪を提げるというような変梃な扮装をして田舎の達磨茶屋を遊び廻ったり、印袢纏に弥蔵をきめ込んで職人の仲間へ入って見たり、そうかと思うと洋服に高帽子で居酒屋に飛込んで見たり、垢染みた綿服の尻からげか何かで立派な料理屋へ澄まして入って見たり、大袈裟に威張散らして一文も祝儀をやらなかったり、わざと思切って吝ったれな真似をした挙句に過分な茶代を気張って見たり、シンネリムッツリと仏頂面をして置いて急に噪ぎ出して騒いで見たり、故更に桁を外れた馬鹿々々しい種々雑多な真似をして一々その経験を味って見て、これが人生だよと喜んでいた。

殊にその頃は好んで下層社会に出入し、旅行をする時も立派な旅館よりは商人宿や達磨茶屋に泊ったり、東京にいても居酒屋や屋台店へ飛込んで八さん熊さんと列んで醤油樽に腰を掛けて酒盃の献酬をしたりして、人間の美くしい天真はお化粧をして綾羅に包まれてる高等社会には決して現われないで、垢面襤褸の下層者にかえって真のヒューマニチイを見る事が出来るといっていた。