후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면
殊に貧民に対しては異常な同感を払って、もし人間から学問技芸等のお化粧を奪って裸一貫の露出しとしたなら、貧乏人の人格の方が遥かに高等社会に勝っていると常にいっていた。この説もまた必ずしも見当違いでなく、無知文盲なる貧民階級に往々縉紳貴族に勝るの立派な人格者を見出す事も稀にはあるが二葉亭は強てイリュージョンを作って総ての貧民を理想化して見ていた。
この見地からして二葉亭は無知なる腹掛股引の職人を紳士と見て交際し、白粉を塗った淪落の女を貴夫人同様に待遇し、渠らに恩恵を施しつつ道徳を説き、渠らを罪悪の淵から救うて真人たらしむべく種々の手段を講じた。が、実行については全く失敗した。晩年或る時、この時代の誤解や失敗の経験を語って曰く、「あの時代、むやみと下層社会が恋しかったのは、やはり露国の小説に誤まられたのだ。スラヴ人は元来空想に耽る国民性だから、無教育者の中にも意外な推理力や想像力を蓄えて人生をフィロソファイズするものがある。露西亜は階級制度の厳重な国だから立派な学問権識があっても下層に生れたものは終生下層に沈淪しておらねばならない。その結果が意外な根柢ある革命的煽動が下層社会に初まったり、美くしいヒューマニチーが貧民の間に発現されたりする。