후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면
その度毎に独語して「金儲け、金儲け!」と呟きつつ金儲け専門の実業界に乗出そうとした。
その必要からして、官報局を罷めた後の二葉亭は俄に辺幅を飾るようになった。一体衣服には少しも頓着しない方で、親譲りの古ぼけた銘仙にメレンスの兵児帯で何処へでも押掛けたのが、俄に美服を新調して着飾り出した。「これが資本だ、コンナ服装をしないと相手になってくれない」と常綺羅で押出し、学校以来疎縁となった同窓の実業家連と盛んに交際し初めて、随分待合入りまでもして渠らと提携する金儲けの機会を覘っていた。が、二葉亭の方は心の底から真剣であっても、対手の方は少しもマジメに請取ってくれなかった。
「右の手に算盤を持って、左の手に剣を把り、背ろの壁に東亜図を掛けて、懐ろには刑事人類学を入れて置く、これでなければ不可ん、」などと頻りに空想を談じていた。尤も座興の戯れで、如何に二葉亭が世間に暗くてもこれほど空想的では決してなかった。が、こういう座興の戯れが折角実業界へ飛込もうとするマジメな希望をどれほど妨げたかは解らなかった。かつまた、これほど空想的でなかったにしろ、極めて平凡な常識一点張の実業家気質から見れば二葉亭の実業論が非常な空想を加味していたのは争われなかった。