후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면
真実、提調時代の二葉亭は一生の中最も得意の時であった。俸禄も厚く、信任も重く、細大の事務尽く掌裡に帰して裁断を待ち、監督川島不在の時は処務を代理し、隠然副監督として仰がれていた。然るにこの得意の位置をどうして抛棄するようになった乎、その原因が判然しないが、左に右く止むに止まれない或る事情があって、監督川島及び僚友が頻りに留任を勧告するをも固く謝して、決然辞任して帰朝した。この間の事情は当時の消息を知るものの間にも種々の説があって判然しないが、仮に川島あるいは僚友との間に多少の面白からぬ衝突があったとしても、その衝突は決して辞職に値いするほどの大事件ではなかったらしい。ツマリ二葉亭の持前の極端な潔癖からしてそれほどでもない些細な事件に殉じて身を潔くするためらしかった。二葉亭自身もこの事については余り多く語らなかった。「腹を立てるほどの事でもなかったので、少と早まり過ぎたのサ、」とばかり軽くいっていた。
間もなく日露の国交が破裂した。北京に在留中から露西亜の暴状を憤って、同志と共にしばしば公使館に詰掛けて本国政府の断乎たる決心を迫った事もあり、予てからこの大破裂の生ずべきを待設けて晴れの舞台の一役者たるを希望していたから、この国交断絶に際して早まって提調を辞して北京を去ったのを内心窃かに残念に思っていたら