일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふたばていよだん

新編 思い出す人々

内田 魯庵

内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면

아오조라 문고

の感慨を抱きつつ心細くも帰朝の途に就いた。

初めいよいよ帰朝と決するや、西比利亜線を帰る乎、あるいは倫敦へ出て海路を取る乎というが友人間の問題となったそうだ。その結果が短距離の西比利亜線を棄ててわざわざ遠廻りの海路を択ぶに決したのは、寒い西比利亜線を行くよりは船で帰るが海気療法ともなるという意見が勝ったからだそうで、不思議に加茂丸へ移乗した時は担架で運ばれたほどの重態が出帆してから次第に元気を恢復して来た。末永大阪商船支配人の特別の依頼といい、朝日の記者、名誉ある文人としての名は事務長を初め船員が皆知っていたから、船医の外に特に一名の給仕を附添として手厚く看護し、この元気なら滞りなく無事に帰朝出来そうだと一同安心して大いに喜んでいた。然るにポルトセイドに着き、いよいよ熱帯圏に入ると、気候の激変から病が俄に革まって、コロンボへ入港したころは最早頼少なになって来た。

電報は櫛の歯を引く如く東京に発せられた。一電は一電よりも急を告げて、帰朝を待侘びる友人知己はその都度々々に胸を躍らした。

五月十日、船は印度洋に入った。世界に著き澎湃たる怒濤が死ぬに死なれない多感の詩人の熱悶苦吟に和して悲壮なる死のマーチを奏する間に、あたかも夕陽に反映えされて天も水も金色に彩どられた午後五時十五分、船長事務長及び数百の乗客の限り